wonderteaのまとめ置き場

読書関係で気になったことを調べてまとめています。SF・ミステリ・眉村卓など。時々二次創作。

ドシラーン・アビー(前)

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※特にやまもおちも考えていないけどダウントン・アビーを数回見て書いた「引き潮のとき」ネタのお蔵出し(ちなみにダウントン・アビーは挫折した)。


メルニア「ねえ、あなたわたしと結婚して貴族にならない?」
キタ「うん。いいね。どうせ任地のあてもないし、ぼくの身内はもう誰もいないから」

というわけで二人は連邦職員を退職し79星系ドシラーンへやってきたのだ。
「父の具合が悪くて、宙港への迎えには叔父がきてるの」
メルニアの母は幼い頃亡くなり、父も近年は持病が悪化しているという。そのため引退しようとしていたのだが、後を継ぐ予定だったメルニアの姉が事故で亡くなったのだ。農場の視察に出向いたところで無人機の落下に巻きこまれたらしい。そのためメルニアが呼び戻されて次期当主ということになったのだが……。


「おじさま、お久しぶり!」
「おお、久しぶりだなあ。遠い世界の婿殿を連れてくるとかで、わしゃどんな馬の骨かと楽しみにしておった」
「姉さんの葬儀の時以来ね。あ、こちらカノ=ビア。叔父さんよ。ごめんね悪気はないんだけど口が軽くて」

この叔父は現当主であるメルニアの父の弟で、独身のまま科学センターで原生生物の研究を続けているという人物である。

「はじめまして、どうも、馬の骨です……」
「おお、婿殿よろしく。これからはレクス家の経営にも関わってもらわねばならぬ。期待していますぞ」
「そうそう、こんど士官学校も行ってね。当家は自治政府軍の将校もつとめることになってるから」


このあと朝ドラばりにいろいろな事件に巻き込まれたり他家との調整に翻弄されたりするキタ。(たぶん続かない)
→一応オチをつけてみました(後編へ