wonderteaのまとめ置き場

読書関係で気になったことを調べてまとめています。SF・ミステリ・眉村卓など。時々二次創作。

眉村卓

二次創作小説目次(眉村卓)

眉村卓作品からの二次創作小説を書いたのでまとめておきます。主に司政官シリーズを元ネタにしています。えーと、原作に対して嘘はついていないけどホラを吹くネタ小説としか言いようがないようなものです。ご用とお急ぎでない方はどうぞ。(また何か書いた…

司政官シリーズ@吉野家コピペ改変

このブログは特定の記事以外誰も見に来ない、ということがわかったので以前作ったネタを置いときます。 若いころ、連邦の行政官養成所行ったんです。養成所。 そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。 で、よく見たらなんか垂れ幕下がって…

ドシラーン・アビー(後)

<二次創作目次に戻る>そのころ連邦経営機構植民省ではー 「上級情報官の報告によると、1003星系周辺で独立ブロック化の機運があるとか」 司政局長は思考機関に尋ねた。「はい。当該惑星SQ1からの定期報告には特有の要素が見られました。分析官に回したとこ…

ドシラーン・アビー(前)

<二次創作目次に戻る>※特にやまもおちも考えていないけどダウントン・アビーを数回見て書いた「引き潮のとき」ネタのお蔵出し(ちなみにダウントン・アビーは挫折した)。 メルニア「ねえ、あなたわたしと結婚して貴族にならない?」 キタ「うん。いいね。…

司政官シリーズ惹句一覧

単行本形式になってからしか読んだことがないので気づかなかったのですが、「消滅の光輪」ハルキ文庫版の解説に「炎と花びら」のアオリが載っていて、それがあまりにも「今となっては……」な感じだったので、他の作品についても雑誌掲載時の目次・扉のキャッ…

巡察官紹介

いつも悪役?の巡察官もわりと好きなので作ってみました。こっちの方がトホホかもしれない。 サミエル・PKA・フレイン 「遺跡の風」に登場。元はスゴ腕の惑星担当司政官。カタミンII、キリエニンなどを歴任。巡察官制度開始に伴い引き抜かれる。巡察先の司政…

プレ司政官シリーズと思われる作品

というか全体的に宇宙連邦シリーズなのかも。 「キガテア」(収録:「宇宙生物ゾーン(異形コレクション)」井上雅彦編・廣済堂文庫 2000) カルガイスト星域惑星キガテンが舞台。連邦軍が惑星を次々と征服していった時代のエピソード。惑星生物の研究を進め…

司政官シリーズ年代記

掲載順序 司政官制度開始から 作品タイトル(収録書名) 舞台惑星(星系番号−惑星番号) 司政官ミドルネーム 巡察官ミドルネーム ロボット官僚その他特記事項 8 0 長い暁(長い暁) ミローゼン(201-2) PPK なし SQ外に出る。以下SQ2など15体。司政庁がまだな…

「産業将校」シリーズ

産業将校……日本の産業界を牛耳る謎のエリート集団。中学を卒業した見込みのある生徒をスカウトして「産業士官学校」へ入学させる。7年のエリート教育の後デビュー(21歳)。社会で暗躍する。産業士官学校入学案内 入学案内起工 1975年 開校 1980年 入学資格…

「ビッグ・タレント」シリーズ

ビッグ・タレント……芸術全般に優れた芸能人。回りにブレーンの「ルーム員」を集めて活動する。ルーム員から新しいタレントが生まれる。マスコミに自分を売ることが職業なのでいつも疲れている。先生とよばれ、面会時間をチケット制で売ったりもする(人気に…

「無任所要員」シリーズ

無任所要員……それは国家さえも動かす万能サービス業者「パイオニア・サービス会社」の裏工作を受け持つ特別社員である。その一人、杉岡勉は不特定の任務を請け負うことを誇りとしていた。今日も彼に部長からの命令が下される!! この会社がまた、あくどいん…

キタ一族の陰謀

眉村作品によく登場する謎の一族!今回はこの謎に迫ってみよう。以下にその主要メンバーを掲げる。 北 勉(きた・つとむ) 「とらえられたスクールバス」に登場。中学の国語教師。学生時代にやった剣道、柔道が得意。当時独身。タイムスリップに巻き込まれる…

学園天国

眉村卓といえば代表作としてあげられることの多いジュヴナイル・学園モノをまとめてみました。(私はほとんど同世代じゃなかったのが残念なのですが) 主人公の年齢で区分してみました。案外中学生ものが多かったのでびっくり。何となく高校生ものが多いと思…

植民省庶務二課

前回に続いて眉村卓作品中の女性の登場人物について考えてみます。今回は人外を中心に。古い作品はネタバレ気味かも。 ◆眉村作品の元気のいい女性キャラクターはやっぱり夫人の投影だったのでしょうか。いつもボーっとした主人公の背中をドンと押して、さっ…

OL進化論

今回はずっと気になっていた眉村作品の中の「いい女」について考えてみました。眉村作品ではカッコイイ女性がたくさん登場しています。(かなりネタバレになってますが、発表後かなり経っているので許してね) ◆全体を通して感じるのは「女性が意味なく登場…

ちょっと今から連邦やめてくる

<二次創作目次に戻る> トド・カーツ元巡察官の話 え、あのラクザーン住民移転の件を取材してるんですか。退職したとはいえ守秘義務がありますから、公表されている以上に話せることはないんですよ。そういえばもう1325星系は立入禁止になってますね。あの…

SQ2C宙港管理日誌・旅立つ船たち

<二次創作目次に戻る> 撤退期限2300日前 このたびの植民者移転で、私――SQ2Cは宙港業務の統括をまかされた。乗客をさばくのはもちろん、輸送船の発着管理も担当範囲である。私の手に余る案件が発生したときはSQ1が判断することになっている。輸送船に対する…

先住者文書解読記録

<二次創作目次に戻る>輸送船の発進が始まってしばらく経ったころ、先住者の住居を一体のロボットが訪ねていた。LQ9は坂道を登ってゆき、たどりついた入口から中に声をかけた。「こんにちは。何か私にご用とか」LQ9は定期的にこのミルル地区を訪問している…

SQ1日誌 蛇足・ラクザーン残日録

<二次創作目次に戻る> ○月×日 残務整理も終わり、司政官はとりあえず15星系に帰任することになった。私の裁量で、宙港で船に乗り込む瞬間までを任期としている。公務室のデスクを片付け終わった司政官が言う。「きみ、やっぱり私といっしょに来ないか?」 …

SQ1日誌4・ラクザーン残日録

<二次創作目次に戻る> ○月×日 植民者の退避はほぼ終了した。あとは待命司政官から復位した司政官と取りまとめる残務のみである。 先住者たちはわれわれロボットの感知できない領域に行ってしまったようだ。先住者の住居は消滅したが、以前託された古文書と…

SQ1日誌3・ラクザーン残日録

<二次創作目次に戻る> ○月×日 司政官の交代があった。正確には前司政官は待命司政官の立場となり、新たに移転先1401星系の司政官がこちらとの兼務となった。 私は連邦の決定に従うだけである。現司政官の命令しか聞くことができないのだから。移転計画への…

SQ1日誌2・ラクザーン残日録

<二次創作目次に戻る> ○月×日 科学センターからは海洋研究員が時折訪ねてくる。彼女は海藻の研究をしていて、太陽の変化に伴う海藻の変異を報告している。また先住者とも親しく、その人脈は司政機構に役立つと思われる。さらに彼女は司政官に興味を持って…

SQ1日誌1・ラクザーン残日録

<二次創作目次に戻る> 「マーダーボット・ダイアリー」(マーサ・ウェルズ/創元SF文庫)がおもしろかったのでロボットの日記ありだなと思って考えた『消滅の光輪』ネタ。大阪生まれの眉村卓氏に敬意を表して大阪弁でやりたかった(が、ネイティブじゃない…