wonderteaのまとめ置き場

読書関係で気になったことを調べてまとめています。SF・ミステリ・眉村卓など。時々二次創作。

SQ1日誌4・ラクザーン残日録

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○月×日

植民者の退避はほぼ終了した。あとは待命司政官から復位した司政官と取りまとめる残務のみである。
先住者たちはわれわれロボットの感知できない領域に行ってしまったようだ。

先住者の住居は消滅したが、以前託された古文書と古代文明の遺物が残されている。これは私の書庫に保存しておくことにしよう。当時は結論を急いでいたので充分な分析とは言い難い。また折を見て研究を再開してもいい。報告のあてはなくなったが、仕事を中途半端で終わらせておくのは気分がよくない。

司政官あてには先に移転した科学センターの海洋研究員からメッセージが送られてきている。連邦職員間の通信手段でいつでも返事はできるだろうし、もちろん私も連絡先を把握している。

――いかがなさいますか?


おわり。

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SQ1は当時感じたことを別にメモ(比喩)していて、現在形で人間に読める形で出力しているということで。

おせっかいなSQ1というのが書きたかっただけかもしれない。ここのSQ1ほんと気配りがすごすぎる。いや個人が好きでサービスしてるわけではなく、その方が任務遂行に役立つと判断しているからやっているのでしょう。そこが眉村ロボットのいいところ。

電子版でロボットの名前(?)で検索するとダブって使われてるのがいる。複数いるのかもしれないけど、上級のロボットを増やす余裕はなさそうなので、理屈をつけてみました。
SQ2B3はいつも庁舎内を案内していて、これは統一されてる。

(初稿:2020/02/12)