双葉社の鮎川哲也アンソロジーを今読みたい(バラで)
双葉社からかつて出ていた鮎川氏編の新書サイズのミステリアンソロジーのうち、下記3冊は復刊されていません。現在はかなり高騰していて入手するのは難しそうです。バラなら読めるのか?
私はたまたま1冊持っていたのですが、他の2冊も気になって調べてみました。完全自分用メモ。(その後もう1冊入手)
- タイトル、キーワードで国会図書館から検索。再収録書名は順不同
- 持っていないものの収録作品名は国会図書館サーチから飛んだ、所蔵図書館の蔵書データから。
- (じゃあ近所の図書館に相互貸借依頼をすれば読めるのでは)
- (オチが先に来てしまった……)
- (まあ所有するには、ということで)
殺意のトリック 幻の傑作本格推理集(双葉新書)1979刊
短編タイトル | 著者名 | 再収録書名 |
---|---|---|
六人の容疑者 | 黒輪土風 著 | ミステリーの愉しみ第3巻 (パズルの王国) / 立風書房 推理作家になりたくて第5巻 マイベストミステリー / 文藝春秋 |
四桂 | 岡沢孝雄 著 | ミステリーの愉しみ第4巻 (都市の迷宮) / 立風書房 「宝石」一九五〇 : 牟家殺人事件 探偵小説傑作集 / 光文社文庫 |
死の標灯 | 岩田賛 著 | 岩田賛探偵小説選 / 論創社 |
銀知恵の輪 | 山沢晴雄 著 | 離れた家 山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション / 日本評論社 |
白魔 | 鷲尾三郎 著 | 鷲尾三郎名作選 文殊の罠 / 河出書房新社 |
三行広告 | 横内正男 著 | ミステリーの愉しみ第1巻 (奇想の森) / 立風書房 |
新納の棺 | 宮原龍雄 著 | 宮原龍雄探偵小説選 / 論創社 山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー / 角川文庫 |
鸚鵡裁判 | 鬼怒川浩 著 | ミステリーの愉しみ第3巻 (パズルの王国) / 立風書房 |
雪 | 楠田匡介 著 | 甦る名探偵 探偵小説アンソロジー / 光文社文庫 七人の警部 / 廣済堂出版 |
競馬会前夜 | 大庭武年 著 | 大庭武年探偵小説選 1 / 論創社 外地探偵小説集. 満州篇 / せらび書房 幻の名探偵 傑作アンソロジー / 光文社文庫 |
- 「鸚鵡裁判」は1974年刊の「宝石推理小説傑作選 第1巻」いんなあとりっぷ社にも収録
殺人設計図 幻の本格推理小説集 (双葉新書)1980刊
短編タイトル | 著者名 | 再収録書名 |
---|---|---|
Fタンク殺人事件 | 仁科透 著 | 幻のテン・カウント 本格推理名作リバイバル / 講談社文庫 |
非常階段 | 渡辺剣次 著 | |
孤独 | 飛鳥高 著 | 飛鳥高探偵小説選 1 / 論創社 「宝石」傑作選 / 光文社文庫 |
星屑殺人事件 | 双葉十三郎 著 | |
アリバイ | 藤雪夫 著 | 藤雪夫探偵小説選 1 / 論創社 幻のテン・カウント 本格推理名作リバイバル / 講談社文庫 ミステリーの愉しみ第2巻 (密室遊戯) / 立風書房 |
そんな筈がない | 藤沢桓夫 著 | |
鋏 | 島久平 著 | 島久平名作選 5-1=4 / 河出書房新社 |
闇に浮かぶ家 | 小谷龍一郎 著 | |
魔女を投げた男 | 北村龍一郎 著 |
- 「そんな筈がない」藤沢桓夫 は表題作にした著書が1957年刊
紅鱒館の惨劇 幻の名探偵小説集(双葉新書)1981刊
短編タイトル | 著者名 | 再収録書名 |
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紅鱒館の惨劇 | 岡村雄輔 | 岡村雄輔探偵小説選 1 / 論創社 |
寒の夜晴れ | 大阪圭吉著 | 銀座幽霊 / 創元推理文庫 とむらい機関車 / 国書刊行会 日本探偵小説全集12 名作集2 / 創元推理文庫 |
ユダの窓はどれだ | 千葉淳平著 | 千葉淳平探偵小説選 / 論創社 |
火山観測所殺人事件 | 水上幻一郎著 | 水上幻一郎探偵小説選 / 論創社 「ロック」傑作選 / 光文社文庫 |
豹助都へ行く | 九鬼紫郎著 | |
間貫子の死 | 香住春吾著 | 香住春吾探偵小説選 1 / 論創社 |
ポツダム犯罪 | 天城一著 | 天城一の密室犯罪学教程 / 日本評論社 |
歯 | 坪田宏著 | 坪田宏探偵小説選 / 論創社 甦る名探偵 探偵小説アンソロジー / 光文社文庫 ヤミツキ!探偵ミステリー読本 / ぶんか社 |
エロスの悲歌 | 千代有三著 | 千代有三探偵小説選 1 / 論創社 |
- サブタイトルが微妙に違う。
- なんとなく予想はしていましたが、近年は論創社の個人選集のおかげでかなり埋まりました。
- ちなみにわたしが持っているのは上2冊。紅鱒館は全く見かけません。おかげで「岡村雄輔探偵小説選1」が出たときは飛びついてしまった。
N年ぶりの新作登場
最近、有名シリーズの続編が久しぶりに出る、というニュースが多いような気がして気になったのをメモ。ほとんど読んでいません。
- ミステリ・エンタメ系小説分野から
- 基準は間が空いて5年以上
- 今年(2015)出た(予定)続編
「下町ロケット2」5年ぶり
「武士道ジェネレーション」6年ぶり
「陽気なギャングは三つ数えろ」9年ぶり
「犯人に告ぐ2」11年ぶり
「墓標なき街」(百舌シリーズ)13年ぶり
「鍵の掛かった男」(火村シリーズ)13年ぶり……とe-honでは書いてあるのだけど、長編でという意味でも「乱鴉の島」2006年以来なら9年ぶりなのでは? 「マレー鉄道の謎」2002年からの計算? シリーズ読んでないので的外れだったらすみません。
例によって気づいたら加筆。
今年に限ったら思ったより多くなかった。ちょっと前の年のSF系も入れれば「タイタニア」の完結(3巻1991から4巻2013、完結5巻2015)とか「アルスラーン」再開の年(10巻1999から11巻2005、13巻2008から14巻2014)とかも入るのかも。(航空宇宙軍史はもういいよね……過去の記事参照)
そういえばこのブログでは特に書店へのリンクはないので、気になる方はお好きな書店で検索してお買い求め下さい。
「覇者の戦塵」を今から読む(電子版で)
もう谷甲州タグ作った方がいいんじゃないかと思うわけですが、このブログのメインはあくまで眉村卓まとめだったりします。
Kindleに来たのをきっかけに2014年2月頃からぽつぽつ読み進めていますが、出版社移籍と合本版発売のためかネット書店の書誌がめちゃくちゃ。国会図書館すら再刊合本版の収録タイトルちゃんと入れてないし。タイトルに年号が入っているのでさらにややこしい(年号順ではない)。
……というわけで例によって刊行順にまとめました。これは正直めんどくさかった。自分メモを時々書き足す予定。
補足:◆=「合わせて読みたい吉村昭」(これと交互に読んでいるので関連しそうなところにメモ:11/29)
参考資料
「覇者の戦塵」表記年号 サブタイトル 刊行年月
カドカワノベルズ刊
移籍後→中公Cノベルス版は2冊合本(書き下ろし短編、加筆修正あり)・電子版はバラに戻して発売
- 北満州油田占領 1991.02刊(中公Cノベルス合本版「北満州油田」1999.08刊 収録)
- ◆「高熱隧道」(戦時下のエネルギー事情について)
- 1932 激突上海市街戦 1992.02刊(中公Cノベルス合本版「北満州油田」1999.08刊 収録)
- 1935 オホーツク海戦 1992.08刊(中公Cノベルス合本版「オホーツク海戦」1999.06刊 収録)
- 1936 第二次オホーツク海戦 1993.04刊(中公Cノベルス合本版「オホーツク海戦」1999.06収録)
- 1933 謀略熱河戦線 1994.07刊(中公Cノベルス合本版「謀略熱河戦線」2000.12刊 収録 解説 田中正人)
- 1937 黒竜江陸戦隊 1995.05刊(中公Cノベルス合本版「謀略熱河戦線」2000.12刊 収録 解説 林譲治)
中公Cノベルス刊
- 1939 殲滅ノモンハン機動戦 上 1996.11刊/下 1996.12刊
- 1942 撃滅北太平洋航空戦 上 1997.04刊/下 1997.05刊
- 1942 急進真珠湾の蹉跌 1997.10刊
- ◆「大本営が震えた日」(開戦までのあれこれ)
- 1942 反攻ミッドウェイ上陸戦 上 1998.01刊/下 1998.02刊
- 1942 激突シベリア戦線 上 1998.10刊/下 1998.11刊
- 1943 激闘東太平洋海戦 1 1999.12刊/2 2000.01刊/3 2000.05刊/4 2000.06刊
- 1943 ダンピール海峡航空戦 上 2001.09刊/下 2001.12刊
- 1943 ニューギニア攻防戦 上 2002.10刊/下 2003.01刊
↑ここまで読んだ↑(栞)
- 1944 インド洋航空戦 上 2003.09刊/下 2003.12刊
- 1944 ラングーン侵攻 上 2004.08刊/下 2004.10刊
- 1943 電子兵器奪取 2005.05刊
- 1943 空中雷撃 2007.09刊
- 1944 翔竜雷撃隊 2008.09刊
- 1944 マリアナ機動戦 1 2009.08刊/2 2010.03刊/3 2010.08刊/4 2011.02刊/5 2011.08刊
- 1944 サイパン邀撃戦 上 2012.04刊/中 2013.09刊/下 2014.09刊
- 1944 本土防空戦 前哨 2016.01刊
- 1945 戦略爆撃阻止 2017.10刊
- 1945 硫黄島航空戦線 2019.03刊
(2020/01/26新刊追加)
Kindleで読む利点
E-インクも読みやすいのですが、本文の検索ができる、というのが大きいです。
私は初代のペーパーホワイトを使っていますが、端末内の全書籍を対象に検索をかけられるので「誰だっけ?」というキャラクターが出てきたときはしょっちゅう検索しています。基本的に姓しかでてこないので出世するとわからなくなっちゃうんだよね。他、初登場の時どうだったっけ、とか確認できて便利です。(「上川」が二人いる、岡崎技師は移動しすぎじゃね、とか←ノモンハンまで読んだ現時点の感想)
軍事用語や歴史用語も疎いので辞書を引いたりWikipediaを見たりできるのもありがたい。歴史物のノンフィクションも入れておくと史実との対応がわかったりしてお得です。この全文検索機能、あんまり話題になっているのを見たことがないので書いてみました。アプリ版でもできるかは不明。
(欠点としてはアマゾンのレビューを見るとわかるように図が全然見えません。大丈夫なものもあるが、元本によるかも。第三者の解説もなくなっているので合本を前提にしたあとがきがよくわからなくなっている)
おまけ:軌道傭兵の読む順序……はまあいいか
- 軌道傭兵1〜5
- 蒼穹の軌道爆撃隊1993→黎明の軌道邀撃機1994→攻撃衛星エル・ファラド 上・下1995
- 高度三六,〇〇〇キロの墜死(紙版のみ)
Kindle上陸前にhonto版電子書籍をiPod touchで読みました。当時はここが一番読みやすかった。しかしダウンロード期限が1年で縛りがきつかったなあ。Kindleが来たらあっさり無期限になったけど……。
(2015/10/9追記)
刊行順に読む航空宇宙軍史
新刊が出たのでさっぱり忘れていた過去シリーズを10数年ぶりぐらいで再読していたわけですが、作品内時間順より刊行順の方が個人的にはしっくりくるので何かの参考までに。
絶対どなたかがまとめていらっしゃるとは思いますが、あとで自分のメモを書き込めるようにここに置いときます。
初出がよくわからないのは書き下ろし、なんでしょうか?(リアルタイムで読んでいないので)
(追記:作者名が記事内のどこにも書いてなかったので検索用→「谷甲州著」です)
- 文庫本の巻末、あとがきから転記
- 「SFマガジン」は国会図書館デジタルコレクション目次よりざっと確認
- タイトル=初出
- 【完全版】=『航空宇宙軍史・完全版一〜五』(ハヤカワJA 早川書房・2016〜2017年刊)
奇想天外掲載分
SFマガジン掲載分、書き下ろし
- 仮装巡洋艦バシリスク=SFマガジン1982年12月号「仮装巡洋艦バシリスク」所収【完全版四】
- エリヌス−戒厳令−=書き下ろし 1983年単行本刊行【完全版四】
- 砲戦距離一二、〇〇〇=SFマガジン1984年8月号「仮装巡洋艦バシリスク」所収【完全版四】
- 襲撃艦ヴァルキリー=文庫収録時書き下ろし1985年4月刊「仮装巡洋艦バシリスク」所収【完全版四】
- 火星鉄道一九=SFマガジン1986年12月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- ドン亀野郎ども=SFマガジン1987年2月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- 水星遊撃隊=SFマガジン1987年5月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- 星の墓標(タナトス戦闘団、ジョーイ・オルカ、トランパー・キリノ、星と海とサバンナ)=書き下ろし?1987年5月--あとがき1987年7月刊【完全版三】
- 小惑星急行=SFマガジン1987年9月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- タイタン航空隊=SFマガジン1987年12月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- カリスト−開戦前夜−=書き下ろし?1988年1月あとがき1988年3月刊【完全版一】
- 土砂降り戦隊=SFマガジン1988年2月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- ソクラテスの孤独=SFマガジン1988年4月号「火星鉄道一九」所収【完全版二】
- 巡洋艦サラマンダー=SFマガジン1988年9月号「巡洋艦サラマンダー」所収【完全版二】
- タナトス戦闘団=書き下ろし?1989年2月あとがき1989年3月刊【完全版一】
- サラマンダー追跡=SFマガジン1989年7月号「巡洋艦サラマンダー」所収【完全版二】
- アナンケ迎撃作戦=SFマガジン1989年10月号「巡洋艦サラマンダー」所収【完全版二】
- 最終兵器ネメシス=文庫収録時書き下ろし1989年12月刊「巡洋艦サラマンダー」所収【完全版二】
- 最後の戦闘航海=SFマガジン1990年7月号「最後の戦闘航海」所収【完全版三】
- 見捨てられた星=SFマガジン1990年11月号「最後の戦闘航海」所収【完全版三】
- 失われた翼=SFマガジン1990年12月号「最後の戦闘航海」所収【完全版三】
- 死に絶えた海=SFマガジン1991年2月号「最後の戦闘航海」所収(文庫巻末の1990年2月は誤記?)【完全版三】
- 葬られた過去=文庫収録時書き下ろし1991年7月刊「最後の戦闘航海」所収【完全版三】
- 終わりなき索敵=SFマガジン1992年5月号−1993年7月号 1993年8月単行本刊行【完全版五】
新・航空宇宙軍史
- ザナドゥ高地=SFマガジン2010年2月号「コロンビア・ゼロ」所収
- イシカリ平原=SFマガジン2014年4月号「コロンビア・ゼロ」所収
- サラゴッサ・マーケット=SFマガジン2014年7月号「コロンビア・ゼロ」所収
- ジュピター・サーカス=SFマガジン2014年10月号「コロンビア・ゼロ」所収
- ギルガメッシュ要塞=SFマガジン2015年1月号「コロンビア・ゼロ」所収
- ガニメデ守備隊=SFマガジン2015年4月号「コロンビア・ゼロ」所収
- コロンビア・ゼロ=単行本収録時書き下ろし2015年7月刊「コロンビア・ゼロ」所収
- スティクニー備蓄基地=SFマガジン2016年4月号「工作艦間宮の戦争」所収
- イカロス軌道=SFマガジン2016年8月号「工作艦間宮の戦争」所収
- 航空宇宙軍戦略爆撃隊 前編=SFマガジン2016年12月号「工作艦間宮の戦争」所収
- 航空宇宙軍戦略爆撃隊 後編=SFマガジン2017年4月号「工作艦間宮の戦争」所収
- 亡霊艦隊(ファントム・フリート)=SFマガジン2017年8月号「工作艦間宮の戦争」所収
- ペルソナの影=SFマガジン2017年12月号「工作艦間宮の戦争」所収
- 工作艦間宮の戦争=単行本収録時書き下ろし2018年5月刊「工作艦間宮の戦争」所収
(加筆版追加 2020/01/26)
ハードSFの極北決定戦
先日発売された谷甲州「コロンビア・ゼロ」が22年ぶりの航空宇宙軍史続編ということで個人的に再読祭りだったのですが、帯の「ハードSFの極北」が気になったので手持ちの本から調べてみました。……ハードSFに南極はないの。
- 私の持っている本だけしか見てません。未読もあり。帯がついてる状態で買った本は少ないです。
- 基本的に帯からハードSF周辺のみ抜き書き(一部、裏表紙あらすじから)
- ハードSFの定義は出版社がそう印刷しているもの
谷甲州
いずれも文庫版はハヤカワ文庫JA
- 「パンドラ」文庫2巻の帯=「ハードSFの極北」
- 「コロンビア・ゼロ」=「宇宙ハードSFの極北」
- 「星は、昴」文庫=「ハードSFの旗手」(作者について)、新装版帯=「国産ハードSFの正面玄関」
堀晃
- 「遺跡の声」創元SF文庫版=「ハードSFの粋」、アスペクトノベルス版=「孤高のハードSF」
- 「バビロニア・ウェーブ」創元SF文庫版=「日本ハードSFを代表する傑作」
- 「地球環」ハルキ文庫版=「ハードSFの名作」
- 「梅田地下オデッセイ」ハヤカワ文庫JA=あらすじに「イマジネーション豊かなハードSF群」
- 「太陽風交点」徳間文庫版=あらすじに「ハードコアSFの若き旗手」(作者について)
- 「マッド・サイエンス入門」新潮文庫=あらすじに「ハードSFの雄」(作者について)
(2015.10.11加筆)
意外な作家も参戦
- 「ぬばたまの・・・」眉村卓(講談社・1978年刊)=「ハードSFの旗手・眉村卓が異分野に挑戦し見事に書きあげた異色の長篇力作」
- (えええ? 眉村卓がハードSF作家って、この時代一般的な認識だったんでしょうか? 初耳)
(2015.10.12加筆)
創元SF文庫系
- 「マッカンドルー航宙記」=「ハードSF+スペースオペラ」
- 「マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ」=「本格大宇宙ハードSF」
- 「タウ・ゼロ」=あらすじに「ハードSFの金字塔」
ハヤカワSF文庫系
- 「宇宙への序曲 新訳版」=「元祖ハードSF作家による」(帯文:笹本祐一)(未読)
(2015.10.2加筆)
えーと、ハードSF作家って少ないですよね……。究極vs.至高みたいになってる気が。
他にあったら随時追加。
司政官シリーズ惹句一覧
単行本形式になってからしか読んだことがないので気づかなかったのですが、「消滅の光輪」ハルキ文庫版の解説に「炎と花びら」のアオリが載っていて、それがあまりにも「今となっては……」な感じだったので、他の作品についても雑誌掲載時の目次・扉のキャッチフレーズを集めてみました。掲載はすべて「SFマガジン」(早川書房)。
タイトル | 初出年月 | 目次あおり | 扉あおり | 画家 |
---|---|---|---|---|
「炎と花びら」 | 1971.10臨増 | 最高の教育を受け自信に満ちて赴任した司政官も、いつしか植物体の妖女に魅せられた! | 最高度の教育をほどこされ赴任した司政官も異星の知性ある植物体の妖女との接触によりいつしか微妙な感情の虜となっていった! | 中島靖侃 |
「遙かなる真昼」 | 1973.2 | なし | 雨と泥にぬりこめられた世界にかすかに芽ぶく開花の光――それこそはこの星に初めて訪れた輝かしい真実の夜明けだったが…… | 岩淵慶造 |
「遺跡の風」 | 1973.5 | 巻末特選ノヴェル 好評司政官シリーズ第三作/たび重なる幽霊事件が、住民をパニック状態に落とし入れ、司政官の真価が問われる! | 快い微風のそよぐ安逸な惑星に連邦から派遣されて君臨する司政官/その周辺にひんぴんと起こる変事は先住民族が人類へ向けた魂の叫びだった! | 中島靖侃 |
「限界のヤヌス」前編 | 1974.1 | 巻末特選ノヴェル 司政官シリーズ第四作/奇妙な統治形態を持つ惑星に密貿易を原因とした戦争の危機が…おなじみ司政官シリーズ | 重金属に犯され死病にとりつかれた人々が名誉と尊崇のもとに統治を行う世界!そこに地球人植民者の無気味な胎動が……戦争の危機を目前にして苦悩する司政官! | 金森達 |
「限界のヤヌス」後編 | 1974.2 | 司政官シリーズ | 植民世界の完全独立をめざし植民者が原住民を巻きこんでひきおこした大規模な反乱――これは司政官制度の終焉を意味した | 金森達 |
「照り返しの丘」 | 1975.2 | なし | なんということもない地球型惑星――テルセン/しかし、そこはロボットだけの星だった/たった一人の人間として降り立った司政官は徐々に言い知れぬ苦痛を感じ始めた―― | 山野辺進 |
「扉のひらくとき」第1回 | 1975.7 | 短期連載第一回 | 山腹を色鮮やかに彩りながら移動する原住民/身長1メートル強、前額に角のある人々――新司政官の赴任地が何と小鬼の惑星とは!あらたな見地から描く”司政官クロニクル” | 山野辺進 |
「扉のひらくとき」後編 | 1975.8 | 現地と機構のはざまで苦悩する司政官 | 生命をかけての定期移動を習性とする小鬼たち/惑星ゼクテンの原住民=ゼクテアの移動光景はその変化する体色の故に、見事な見世物とも言えた――苦悩する司政官を描いて、著者独擅場の完結編。 | 山野辺進 |
「消滅の光輪」前・中・後編その1〜4(1〜6回) | 1976.2〜7 | なし | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」7・8回 | 1976.8/9 | 注目の意欲長編 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」9回 | 1976.1 | 高まるデモ、軍隊と巡察官の謎にみちた訪問……試される司政官マセ! | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」10回 | 1976.11 | 緊急指揮権を獲得し、全住民に公正な退避計画を行おうと努力するマセ! | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」11回 | 1976.12 | 護衛に囲まれた記者会見……司政の光輪を燃やす秋……正念場を迎えるマセ! | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」12回 | 1977.1 | なし | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」13回 | 1977.2 | 淡々と決定を告げるマセの声を圧するように怒声がとびかい、人々は正面に迫る! | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」14回 | 1977.3 | 有無をいわせぬ強引な退避計画の説得に客席の敵意はわずかに薄らいだが…… | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」15回 | 1977.4 | 困難な緊急事態対策会議を終えたいま……マセの心に去来するものは? | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」16回 | 1977.5 | 他惑星への移住をかたくなに拒む先住者!その長老が淡々と語る秘密とは? | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」17回 | 1977.6 | 新星化を前に脱出計画にすべてを賭けるマセ。ベテランが描く意欲大作佳境へ | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」18回 | 1977.7 | なし | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」19〜25回 | 1977.8〜78.2 | 好評連載 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」26・27回 | 1978.3〜4 | 佳境を迎える好評連載 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」28回 | 1978.5 | 苛酷な運命に弄ばれる司政官 大河連載第二十八回 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」29回 | 1978.6 | 苦悶の日々を送る司政官 大河連載第二十九回 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」30回 | 1978.7 | 辺境における司政官の日々 大河連載第三十回 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」31回 | 1978.8 | 先住者が語る宇宙の神秘! 大河連載第三十一回 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」32回 | 1978.9 | 晴れて職務凍結を解かれたマセ……大河連載第三十二回 | なし | 佐治嘉隆 |
「消滅の光輪」33回 | 1978.1 | 大河連載 堂々の完結編! | なし | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第1回 | 1980.2 | 司政官シリーズ・短期連載第1回 | 試行錯誤に満ちた司政官制度初期に光をあてる!短期連載快調に開始! | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第2回 | 1980.3 | 司政官制度初期に光をあてる! | 海洋惑星ミローゼンの調査は、初期司政官制度の格好の試金石であった。 | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第3回 | 1980.4 | 黎明期の司政官像を描く! | 司政官と連邦軍の調査隊は、ミローゼンの閉鎖社会の一つタガノヤへ赴いた。 | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第4回 | 1980.5 | 黎明期の司政官像を描く! | ミローゼンの閉鎖社会の一つタガノヤで司政官の一行を待ち受けるものは…… | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第5回 | 1980.6 | 黎明期の司政官像を描く! | 司政官一行が立ち入りを許可された原住者の村には戦争の危機が…… | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第6回 | 1980.7 | 黎明期の司政官像を描く! | 原住者間の戦いに巻込まれ、難局をむかえる司政官たち。 | 佐治嘉隆 |
「長い暁」第7回 | 1980.8 | 黎明期の司政官像を描く! | 敗戦の悲しみがおおう原住者の村で、司政官たちは儀式に参加するが…… | 佐治嘉隆 |
「長い暁」最終回 | 1980.9 | 黎明期の司政官像を描く! | 儀式に参列した司政官一行は、戦争に介入したかどで死刑の宣告を受けた。 | 佐治嘉隆 |
「引き潮のとき」<新連載> | 1983.2 | なし | 日本SF界の金字塔<司政官シリーズ>に、いま新たな頁がつけ加えられる! | 佐治嘉隆 |
さすがに「引き潮のとき」は全部調べられませんでした。とりあえず初回のみ。
この短編がすごい!年鑑
その年に発表された短編を総括している年鑑についてまとめてみました。国内フィクション限定。
短編小説が好きなので、その年のベストな短編は何でわかるのかなあと軽い気持ちで調べ始めたら、古いところは意外と変遷がめんどくさいことがわかった。国会図書館NDL-OPAC調べ。納本されてない部分は未詳。近年分は手持ちの蔵書と図書館で現物確認。
- 凡例(表記年版:刊行年)特記なき場合は刊行年
ミステリ
「ザ・ベストミステリーズ:推理小説年鑑(刊行年=表示年)」(1998〜)「推理小説代表作選集:推理小説年鑑」(1968〜1997)「探偵小説年鑑」等
参考:公式サイトhttp://www.mystery.or.jp/pages/nt_katsudou
文庫化あり。講談社文庫は近年はセレクション。
個人的に昔から一番信頼していたミステリアンソロジー。しかし近年はどんどん収録作品数が減っているのが残念。文庫化されるときも減ってる。
推理作家協会賞候補作を含むが刊行時点では受賞作不明。
いつから | 1948年版:1947刊〜 |
対象 | 刊行年の前年1-12月号掲載作品 |
編集 | 日本推理作家協会(1963〜)日本探偵作家クラブ(〜1962) |
出版社 | 講談社(1967年版:1968〜)東都書房(1962年版:1962-1966年版:1967)宝石社(1956年版:1955-1962年版:1961)岩谷書店(1948年版:1947-1955年版:1954) |
「最新ベストミステリー」(3巻本:2001〜2010 2巻本:2013~)(〜サブタイトル変遷は略〜)「最新ミステリー選集」(1-3巻:1971〜3年ごと)
「最新ベストミステリー:驚愕遊園地」「奇想博物館」2013刊から2巻の単行本(ノベルスでなくなった)。
サブタイトルは初期は毎回変わっていたりするので「光文社の3年ごとの年鑑」でいいかもしれない。いくつか持っているけど順番が全くわからないので書棚に適当に並んでいる。
1969年の3巻本は前駆的な選集(文庫版「日本ベストミステリー選集」24解説より)。
いつから | 1971刊〜 |
対象 | 刊行年の前3年分・1作家1作品 |
編集 | 日本推理作家協会 |
出版社 | 光文社(カッパ・ノベルス)→文庫化の際は「日本ベストミステリー選集」として統一 |
「本格王(刊行年)」(2019〜)「ベスト本格ミステリ(刊行年)」(2011〜2018)「本格ミステリ(刊行年):本格短編ベスト・セレクション」(2001〜2010)
いつから | 2001〜 |
対象 | 刊行前年の1-12月号発表作品 |
編集 | 本格ミステリ作家クラブ |
出版社 | 講談社(講談社ノベルス) |
SF
「年刊日本SF傑作選:(収録作の1つを表題作とする)」(2014〜2019)「年刊日本SF傑作選:(四字漢語)」(2008〜2013)
タイトルが不定なので個人的には「創元の年鑑」と呼んでいる。
いつから | 2008〜2019 |
対象 | 刊行年前年の1-12月発表作品(奥付準拠) |
編集 | 大森望・日下三蔵 |
出版社 | 東京創元社 |
エンタメ総合
時代小説
純文学
2冠以上の作品
年刊日本SF傑作選の2008-2019に合わせて同じ年の「現代の小説」「ザ・ベストミステリーズ:推理小説年鑑」「ベスト本格ミステリ」「最新ベストミステリー」(この期間に出たもの)を調べてみました。
2回以上収録
- 「早朝始発の殺風景」青崎有吾著 ベスト本格ミステリ2017・推理小説年鑑2017
- 「許されようとは思いません」芦沢央著 ベスト本格ミステリ2015・推理小説年鑑2015
- 「プロジェクト:シャーロック」我孫子武丸著 推理小説年鑑2018・プロジェクト:シャーロック
- 「線路の国のアリス」有栖川有栖著 現代の小説2014・殺意の隘路
- 「検問」伊坂幸太郎著 現代の小説2009・推理小説年鑑2009
- 「言の葉の子ら」井上真偽著 ベスト本格ミステリ2017・推理小説年鑑2017
- 「監獄舎の殺人」伊吹亜門著 ベスト本格ミステリ2016・ 推理小説年鑑2016
- 「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」冲方丁著 現代の小説2011・結晶銀河
- 「区立花園公園」大沢在昌著 現代の小説2012・奇想博物館
- 「分かれ道」大沢在昌著 推理小説年鑑2016・現代の小説. 2016
- 「ふるさとは時遠く」大西科学著 現代の小説2012・拡張幻想
- 「髪禍」小田雅久仁著 現代の小説2018 プロジェクト:シャーロック
- 「はだしの親父」黒田研二著 本格ミステリ. 2008 推理小説年鑑. 2008
- 「青い絹の人形」岸田るり子著 ベスト本格ミステリ2013・推理小説年鑑2013
- 「冤罪」今野敏著 現代の小説2009・現場に臨め
- 「初鰹」柴田哲孝著 推理小説年鑑2008・現代の小説2008
- 「死は朝、羽ばたく」下村敦史著 ベスト本格ミステリ2015・推理小説年鑑2015
- 「ひな菊」高野史緒著 現代の小説2010・量子回廊
- 「天の狗」鳥飼否宇著 ベスト本格ミステリ2011・推理小説年鑑2011
- 「環刑錮」酉島伝法著 現代の小説2015・折り紙衛星の伝説
- 「オンブタイ」長岡弘樹著 ベスト本格ミステリ2012・推理小説年鑑2012
- 「その日まで」新津きよみ著 現代の小説2008・推理小説年鑑2008
- 「鼠でも天才でもなく」似鳥鶏著 ベスト本格ミステリ2017・推理小説年鑑2017
- 「ギリシャ羊の秘密」法月綸太郎著 本格ミステリ2008・推理小説年鑑2008
- 「理由ありの旧校舎」初野晴著 ベスト本格ミステリ2015・殺意の隘路
- 「ヴァンテアン」藤井太洋著 現代の小説2016・アステロイド・ツリーの彼方へ
- 「使い勝手のいい女」水生大海著 ベスト本格ミステリ2018・推理小説年鑑2018
- 「守株」米澤穂信著 現代の小説2019・喧騒の夜想曲(ノクターン)
というわけで二冠王は大沢在昌氏ということに。
かなり手作業の力業でやったので、もれがあるとは思います。
(国会図書館からダウンロード→Excel上で整形。個人的にはNDL-Bibが一番使いやすいのだが2020年12月に終了という……)
だいたい予想されていましたが、SF年鑑は現代の小説、ベスト本格ミステリは推理小説年鑑と重なることが多いですね。光文社の3年ごとのは基本的に推理小説年鑑とかぶらないようになってると思うので、本格か現代の小説と重なれば、かな。
(2020.02.26 重複収録について加筆)
(2020.10.31 「ベストSF」について加筆)
(2021.11.06「現代の小説」版元移動、「本格王」改題について加筆)
オールタイムベストAI(非アンドロイド部門)
基本的に小説の話です。順不同(最近読んだ、思いついた順)
マイク
「月は無慈悲な夜の女王」
月の地下に埋まっているコンピュータ。革命議長になるAI、というのもなかなかない気がする。自我を持ってから人間と友達になりたかっただけなのにどうしてこうなった。
SQ1
「消滅の光輪」ほか
植民惑星の地下に埋まっているコンピュータ。司政官シリーズのある意味主役。据え置き型になってからだと「消滅の光輪」のが一番いい相棒かな。ロボットのボスとして気配りがすごい。
宮園事務主任
「星を創る者たち」
宇宙に展開する建設会社所属。現場で私的に創られた仮想人格。メインは管理事務の仕事をするのだと思うが、人類を救う?
鳴海章の読む順序(飛行機もの)
※元原稿は2001年ごろ書いたものです。アップデート多少したかな? またそのうち加筆するかも。
一時期、鳴海章にハマっていました。乱歩賞デビュー作家なのでミステリカテゴリで。
後からファンになったため「どの順番で読めばいいのかわからない!!」。
文庫の解説には軍事知識のことばっかりだし、図書館・書籍サイトで検索すると年代順にソートしたとき文庫が挟まって分からなくなっちゃうし。まったく、解説ってのはその作者の読書案内になるべきじゃないのかい?ぶつぶつ。
……というわけでもし私と同じ立場の方がいましたら、どうぞご参考までに。
「ゼロ・シリーズ」(全て集英社単行本→同文庫)
とりあえず、このシリーズから。
- 「ネオ・ゼロ」
刊行順ではこちらが先。どちらでも楽しめるけど、こちらを先に読んだ方がやっぱり良かったかも。「あの人があそこに……」ってのがあるからね。
↓
- 「ゼロと呼ばれた男」
作品内時間順だとこれが先。
↓
- 「スーパー・ゼロ」
↓
- 「ファイナル・ゼロ」
一応シリーズにキリはついてます。
まさかの新作が出ました。(2021.5)
↓
「レジェンド・ゼロ 1985」
「原子力空母『信濃』シリーズ」(全て中央公論社Cノベルス→同文庫・短編はケイブンシャ文庫)
このシリーズはゼロシリーズの後の方がいいような。
- 「南シナ海海戦(上・中・下)」
↓
- 「激突ファントム飛行隊(上・下)」
これをブックオフに買いに行って、上巻を2冊買ってしまったことに家に帰るまで気づかんかった。すぐさまファントム(ウソ。中古国産小型車)に飛び乗って別のブックオフを2軒はしごしたぞ。くそー。
↓
- 「中米侵攻作戦(上・下)」
↓
- 「ファントム無頼列伝」
短編集。ケイブンシャ文庫。
これは「最後の出撃」の前の方が良かった。後でもいいんだけど、信濃が舞台の短編ばかりだし「最後の〜」の中でちょっと出てくるエピソードあり。「実物」のパイロットに出会った読者のエピソードなど、あとがきが楽しい。……けど、読む順番も書いておいてほしいなあ。
↓
- 「最後の出撃(上・中・下)」
唐突な始まり方が納得いかない方は下の短編集を手元に置いてからお読みください。
↓
- 「ラストフライト」
短編集。ケイブンシャ文庫。Cノベルス版より1編おまけつき。
第3話「アクセル・オン」は「最後の出撃」の前段なので先に読んでおいた方がいいかも。「わが名はジャック」は絶対先に読むな。……難しいなあ。
「国連航空軍シリーズ」(全て中央公論社→ケイブンシャ文庫)
まだ読んでいない。入手もしてないのがあといくつかあるらしい。
- 「『ユニコーン』出撃指令(上・中・下)」
文庫では上・下2巻。
↓
- 「サハリン空中戦(上・下)」
文庫では1巻。
「真田&イーグルシリーズ(仮)」
これはゼロシリーズの後。共通人物「長池」がいるので。全てのシリーズに登場しているあんた一体何者?気になるキャラ。実は全て長池シリーズなのか?エリート(キャリア警察官僚)なのに時々飛ばされてたりしてよく分からない経歴だ。気が向いたらこれもリスト作ります。
- 「蒼穹の射手」(角川文庫)
しまった。下のが単発物だと思ったらブックオフで先行する話らしきものを見つけた。悔しい。間違えた。
↓
- 「成層圏の標的」(角川文庫)
続きはあるのか?
「その他単発もの」
- 「ナイト・ダンサー」(乱歩賞受賞作)(講談社文庫)
デビュー作だけど、割と後に読みました。かえってその方がいいか。ネタが詰め込まれすぎていて、、読み慣れていればともかく初めに読むとついていけないかも。なにしろ「ウイルスパニック」「旅客機パニック」「戦闘機空中戦」「国際謀略」「ラブストーリー」「スパイの正体」などなど、そりゃあもう盛りだくさんなのさ。どの作家でもデビュー作のこういう熱さ、好き。……ニューマン(@信濃)、こんな時から出てるよ。
4年ぶりの飛行機もの!何でも以前モデルだった戦闘機乗りの方が亡くなられたそうで……。これからも空の男たちを描いて欲しい。
◆たぶん、他は基本的にバラバラでいいと思います。まだ読んでいないのがたくさんあるけど。書誌事項など粗っぽくてすみません。こういう、多くの人々が一つの目的に向かう、っていう基本パターン好きなのです。パイロット以外の整備員や甲板員たちも描かれている。
◆あ、「この物語はフィクションですが、登場する飛行隊・パイロットは実在します」だそうです。尾翼のケロヨンマーク、ラブリーだ。
巡察官紹介
いつも悪役?の巡察官もわりと好きなので作ってみました。こっちの方がトホホかもしれない。
- サミエル・PKA・フレイン
「遺跡の風」に登場。元はスゴ腕の惑星担当司政官。カタミンII、キリエニンなどを歴任。巡察官制度開始に伴い引き抜かれる。巡察先の司政官と同期生。
- ヤマダ・PKC・ハナコ(仮) 氏名不詳
「限界のヤヌス」に登場。初めて女性巡察官を見た司政官にも見分けがついたことから、制服が男女とも同じ? 乗機は司政官機より大きい。宙空両用か。名前は出てこないが、司政官の階級と釣り合いを考えるとたぶん、PKC。
- トド・PKA4・カーツ
「消滅の光輪」に登場。緊急指揮権発動に関して司政官と連携するが、連邦側の工作にも関与。整った顔立ち?。板挟みなのはこっちかも。司政官はおいしいとこ持ってくからなあ。
- バザラ・PK2・ジャクスン
「引き潮のとき」に登場。対象になる惑星担当司政官より格が上である。身長高め。何考えているか分からないところはさすが。いまいち活躍していないような気もするが、きっと裏であれこれやっていたのでしょう。
巡察官スカウト
「きみ、巡察官コースにかわりたまえ」
「えーぼく司政官やりたかったんですけど」
「きみを選んだ思考機関は性格適応率99.9%と言っている」
「それって性格わるいってことですよね……」